参加者からのメッセージ
(2020年5月21日掲載)
家族会にご参加されている皆様、こんにちは。
当事者ではありますが、30㎏前後での長い入院生活の時代から、社会復帰ができるまでになった為、参加されているお母様方に助言などもさせて頂いている、まりと申します。
個人的なことで恐縮ですが、先月の母の命日に結婚しました。
食べること・痩せることに囚われ何もできなかった時は想像もできませんでした。
なので、家族会に参加されている方々には、希望を失わないで欲しいです。
最近ではコロナウィルスの影響で、鬱々と過ごされている方、娘さん・息子さんとの関係も悪化した方が多いのではないかと心配しております。
健常者でさえ不安定になってしまう状況ですから、どこかに逃げ出したい、もう消えてなくなりたいと思って過ごされている方もきっといらっしゃると思います。
気分転換ができない状態というのは、摂食障害の当事者、ご家族の方にとって大変苦しいことです。
過食嘔吐の回数や量も増えてしまっていると思います。
それを見ているご家族の方々の苦しさ、お察しします。
病院もろくに通えない、頼れる人にも頼れない、こんな状況なので
当事者とご家族の方はなるべく顔を合わさない・話をしないでとりあえずコロナウィルスが終息するまで乗り切る、
それが良いのではないかと個人的には考えています。
過食したいものすら自由に買えないイライラ、普段より苦労して買ってきたものを食べて吐かれてしまうイライラ、「一緒にいたくないのに行く場所がない」・・・こんな事が起こってしまっていると思います。
トイレに流されるだけの大切なお金、愛している娘(息子)の痩せていく姿・・・。
心配で不安でどうしようもないですよね。
私自身、食べて吐きが止まらないときは精神安定剤を頼りにしています。
色々なご意見がありますが、私は精神安定剤はとても有効と思っています。
こういった状況では、「物」に頼るしかないので、薬や病院を嫌がる場合もあると聞いていますが、なるべく処方された薬を服用して欲しいと思っています。
摂食障害を克服するためには
当事者が「食べ吐きをしない時間」にどれだけの価値を感じられるかが、鍵だと思っています。
当事者が痩せていなくても良いんだ、と思えるまでにはかなりの年月がかかります。
その為、食べ吐きをしない・痩せていないことによるメリットをどれだけ重要視できるかがポイントだと思っています。
また、ご家族の精神状態や健康状態がいかに守られるかが本当に大切だと思っています。
私は母をとても苦しめました。
何の和解もないまま、母を亡くしてしまいました。
どれだけ母が苦しんでいたか、気付くのが遅かったのです。
なので、家族会に来られるお母様、お父様がとても心配で、どうにか力になりたいと思っています。
どうか、悩んだ際は「楽な方」を選び、なるべく気楽に過ごされてください。
コロナが終息し、また皆様にお会いできるのを心待ちにしております。
まり